胚細胞腫瘍にたどり着くまで
ことのはじまり 2018.03.28
妊娠後期になり、実家の近くの病院へ里帰りのため転院をしました。
この病院は県内では一番大きな病院でとても信頼のおける病院です。
受診
今回は3人目の出産。上2人のときも同じ病院で出産しました。
前回と同じ先生を指名し、エコーを見てもらいました。
初診ということもあり、じっくりと臓器を見てくれる先生。
「顔は見えないね。
性別も分からないね。
もう後期だから背骨がしっかりしていて、心臓も良く見えない。
でもとりあえず見える所では異常はないよ。」
そういいながらエコーを続けてくれていましたが、
急に同じところをじっくりと見始めました。
「なにかがここにあるね。
見慣れないね。
(看護師さんに)○○先生はもう帰った?ちょっと呼んで!」
いつも通りの検診で終わるだろうと思っていたので
何かひっかかることがあるとは思わず
えー、なんだろう。程度に思っていました。
もうひとり年配の医者がわざわざかけつけてくれて再度エコーを見てくれましたが、やはり
「首の後ろに見慣れないものがあるね」
とのことでした。
「中身が詰まってるからリンパ腫ではないよね」
「確かにあまりみないものだね」
先生が二人で会話をしています。でも二人ともしゃべり方がおだやかなので、私はなりゆきをただ見守っていました。
そのうちMRIを撮ったほうがいいね、という話になりました。
しかしMRIは撮るまでに1か月待ち。それじゃ胎児は産まれてしまう。
先生がいろんなところにかけあってくれました。
そしてなんと!緊急ということですぐにMRIを撮ってもらえることに。
MRIなんて撮ったことのない私はたじたじ。
先生が軽く説明してくれます。
胎児には影響があるという報告はされていないこともしっかり教えてくれました。
MRI
そしてそのままバタバタとMRI室へ。
閉所恐怖症ではないかなどたくさん質問されます。
閉所恐怖症ではないけれど、なんとなく不安になります。
1時間弱かかるということで、トイレの近い私は先にトイレへ。
そして検査着に着替えます。
「大きな音がするからヘッドホンをつけますねー」
そういわれて、どれほどに大きな音がなるんだろうとさらに不安になります。
でもいざ始まってみたら心配するようなことはなにもありませんでした。
思っていた以上に筒は狭くてびっくりしたけれど、
胎児のMRIなので目の部分は筒に入りきらなくてもOKで、
閉じ込められている感はあまりありませんでした。
あおむけでの1時間もしんどいかと思いましたが、そこまででもなく、大きな音も娘の発狂声に比べたら眠れるレベルです。
技師さんたちはみなさん優しい笑顔で
「大丈夫でしたか?」「長かったですよね」
と気遣いまでしてくれました。
緊急で入り込んだのにいやな顔をされず本当によかったです。
症状まとめ
赤ちゃん(胎児)の首の後ろに3cmほどの腫瘍がある
・血流は通っていない
・リンパ腫ではなさそう
・肉か血のかたまりのよう
・今のところ気道はふさいでいないので影響はなさそう
・ただ普通分娩ができるかは相談してみる(腫瘍がひっかかるかもしれないので)
個人的に調べる
そんなことがあったので、おとなしく待つことは出来ず、もうネットで検索するしかありません。
首の後ろの腫瘍に関して出てくる情報は
・ダウン症などの疑い(でもどうやら腫瘍がリンパ腫や水だった場合のよう)
・産まれて数日で亡くなってしまう例
・腫瘍は取り除けるが後日再発してしまう例(でもその後も元気な3歳児とか)
あたりだけ。
結局、よくわかりませんでしたが、まあ覚悟するしかないなと検索をやめてみたものの、ふと違う言葉で検索してみるとなんとなく合致しそうな情報が現れました。
胚細胞腫瘍は、胎生期(胎児の時)の原始生殖細胞といわれる、精子や卵子になる前の未成熟な細胞から発生した腫瘍の総称です。精巣・卵巣といった性腺由来のものと、仙尾部(せんびぶ)、後腹膜(こうふくまく:腹部の大血管周囲)、前縦隔(ぜんじゅうかく:胸骨の裏で心臓の前の部分)、頸部、頭蓋内(ずがいない)など性腺外に出るものに分けられます。頭蓋内では松果体の付近に多く発生します。
まれにみられる頸部原発の腫瘍は、新生児期や出生前に診断されるものがほとんどです。
そんなわけで、今私の中では「胚細胞腫瘍」がトレンド入り。
いろいろ調べてみたけど同じような状況の詳しい情報が出てこず、自分でブログを書くことにしたのでした。
先生からの報告まであと2週間。
とっても暇すぎるので、こうやって記録を残すことにしました。
2週間後の答え合わせが気になるところです。